応用は基礎から
何事もなかったかのようにお稽古も再開しております。
上級コースも終盤に入り、男袴のレッスンと特殊着付けのレッスンが終わりました。
男物の着物は寸法が着られる方に合っているのがほとんどですし、あとは紐の締め具合や着物の基本的な仕組みを押さえてくこと。あとは慣れること。男物を購入します。
どんな現場に入っても「私できます!」と言えるようになりたいです。
そして先日は、対丈の着せ方や短い帯の結び方、コーリンベルトやゴム紐などの道具の使い方を勉強しました。
吉澤先生の教室では基礎・基本をとても大切にされます。なので基本的にいつも同じ道具で同じクオリティを再現できるようにと練習しています。
しかし、現場に出ると同じ道具が揃っているとも限らず、そもそもお客様の体型などによって補正の仕方なども大きく変わってきます。そんな中でも「基本は基本」基本を知らずに応用はできません。
紐が足りなかった場合、なぜその紐はその部分に使うのか、何のために使うのかを考えると代用品を思いつくことができるということです。
科学的なことは苦手なので、料理などで代用品を考えることは苦手ですが
野山を駆け回って木のつると枝で弓矢を作ったり、釣竿を作ったり、
仕事でも現場にあるものでどうにかこうにか小道具を作ったりそれなりに見えるように加工したり、ということは好きだったりもします。
現場での対応力には発想や閃きや瞬発性が大事になると考えていますが、まずは基礎・基本など知識の上にあるものだと思います。
私は少し時間がかかってしまうタイプではありますが時間をかけて基礎・基本の土台をしっかり広げて行きたいと思います。その方が土台の上を広く走り回れるような、そんな仕事ができる人になりたいです。
この日、先生から指摘されたのは腰ひもの先端の始末の仕方。
腰ひもを2回絡げて、上下を入れ替えて、紐の先端を引っ掛ける時、何気なく先端をすでに巻いた腰ひもに引っ掛けていましたが、「紐の先端はピッと伸ばして引っ掛ける!」ということでした。雑に引っ掛けていると紐が緩むこともあるとのこと。
まだまだ細かい部分で指摘を受けますが、そんなところまで目を光らせてくださっている先生に感謝です。
淡々と続けることは本当に難しいです。
やっとまたエンジンを回せたので、着実に練習を重ねていきます。